まずはこれから皆さんが取り組むことになる転売ビジネスの基礎知識について解説をしていきます。
1言で転売ビジネスといっても様々な種類があります。
それぞれの仕組みや、利益はどうやって生まれるのかという点について簡単に解説しますので、一読してみてください。
転売のキホンの仕組み
転売ビジネスとは一体どのような仕組みで、なぜ利益が生まれるかあなたは説明できるでしょうか?
仕組みはとても簡単なので、他の方に説明できるくらいには理解しておくと良いでしょう。
転売は別名「せどり」とも言われています。
せどりの語源は「背取り」といって、本棚から背表紙を選んで取る行為のことなのだそうです。
これはひと昔前に流行ったノウハウなのですが、「BOOK-OFF」のような古本屋さんで販売されている本の価格と、ヤフオクやAmazonで販売されている同じ本の値段を地道に見比べてみます。
すると、同じ本でも価格差があるのです。
この価格差がある本を、そのまま自分がヤフオクやAmazonで売れば、差額が利益として自分の手元に残ります。
このように一方のマーケットで商品を安く買って、別のマーケットで商品を高く売る。
この時の、仕入れ額と販売額の差が自分の利益になるというのが転売というビジネスモデルです。
儲かる商品はどこにでもある
今紹介した本のせどりは、割と古い手法なのですが、実は探せば他でも利益の出る商品は見つかります。
古本屋だけでなく、家電量販店やリサイクルショップなど
実店舗と言われるお店でも、そういった利益の出る商品があるのです。
インターネット全盛のこの時代に、そんな簡単に利益の出る商品が見つかるのか?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、実際にリサーチをすれば分かることなのですが、個人が転売しても利益の出る商品は、私たちの身の回りにたくさん存在しているのです。
儲かるということは、同じ商品でもマーケットによって価格の差があるということです。
この原因については、あまりカリキュラムでは深入りしませんが、色々な理由があります。
少し価格差ができる例を考えてみると、
・販売するお店の資金事情・・・(在庫処分したい。現金がないとお店の資金繰りが危ない。だから相場よりも安く売る。)
・購入するお客の心理・・・(ずっと欲しかった。今すぐ欲しい。相場より高くても買う。)
・販売側と購入側の知識差・・・(ヤフオクなんて見ない。家にあったから適当に売ろう。だからヤフオクで安く仕入れられる。)
以上のような理由で、このIT全盛の時代でもあらゆるマーケットとマーケットの間には、現実に商品価格の差ができてしまっているのです。
これは、実店舗に限った話ではなく、ヤフオクやAmazonといった、インターネット上で商品を購入できるEC(イーコマース)サイト上でも価格差は発生しています。
ですので、スマホとネットが普及した現代の転売手法は、こういったECサイト同士の価格差を発見し、ネットで儲かる商品を見つける手法がメインとなっています。
余談ですが、昔は日本全国の実店舗を大きなバンやトラックを借りて回るような実店舗せどりという方法が転売の主流でした。
現地で仕入れた商品を、現地の配送センターから倉庫へ発送する肉体労働系の転売手法がメインだったのです。
しかし今ではありがたいことに、スマートフォンが普及し、様々なECサイトが発達したことに伴いネットで完結する転売手法が発展しています。
そう考えると時間や物住む場所にハンデがある方でも副業で稼ぎ易い時代になったと言えるかも知れません。
転売ビジネスの種類
市場の商品には価格差が実際にあるんだ、ということが分かれば、転売の仕組みは本当にシンプルに考えることができます。
できるだけ安く買って、できるだけ高く売る。これが転売の一番基本の考え方です。
とてもシンプルな考え方ですが、これができればどんなマーケットでも転売は成立すると言えます。
さて、ここから少し話を進めると、
次はその価格差をどのように見つけるのか?という話になります。
つまり、どこから仕入れて、どこで売るのか?という
仕入れ先と販路の組み合わせを考えていくのです。
これは現在王道の転売のパターンがあるので簡単に紹介します。
現在のネット転売の仕入れ先と販路の組み合わせは大きく分けて3つあります。
①国内転売 = 国内ショップで仕入れ × 国内ショップで販売
②輸入転売 = 海外ショップで仕入れ × 国内ショップで販売
③輸出転売 = 国内ショップで仕入れ × 海外ショップで販売
上記の3パターンです。
そして転売のパターンを考えるときにもう一つ大切なのが、商品の在庫を持つか、持たないかという違いがあります。
在庫を持つ転売は、有在庫転売と呼び、在庫を持たない転売は、無在庫転売と呼ばれます。
それぞれの一般的な特徴は下記の通りです。
◆在庫を持って販売する → 有在庫ビジネス
・売れていると分かっている商品を扱うので、結果が出るのが早い。
・しかし、仕入れた在庫が売れないと資金難になる可能性がある。
・規約違反になりにくい。
・ある程度人間の手間がかかるので飽和しにくい。
◆在庫を持たずに販売する → 無在庫ビジネス
・商品が売れてから仕入れるので資金効率がいい。
・在庫を抱えないので沢山の商品を出品できる。
・売れたけど在庫がない状況になる可能性がある。
・規約で禁止されやすい。
・ツールで誰でもできる無在庫は飽和しやすい。
継承塾で実践するカリキュラムの内容は、国内で仕入れて在庫を持って販売する、国内有在庫転売と言われるノウハウに分類されます。
これは様々な転売手法があるうちの王道中の王道のノウハウです。
まずはここから物販ビジネスを始めて、物販の基礎的な力を身に付けていきましょう。
ここからはこの国内転売について詳しい特徴を解説していきます。
国内転売とは?
国内転売とは名前の通り、商品の仕入れから販売までを、国内で完結させる転売の手法です。
「せどり」という言葉は、ほとんど国内転売と同じ意味で使われています。
国内転売は仕入れ先によって、店舗仕入れとネット仕入れの2つに分けられます。
このカリキュラムで学ぶのはネット仕入れの方法ですが、店舗仕入れについても簡単に説明をしておきます。
【店舗仕入れ】
実際の店舗に出向いて、商品をその場でリサーチし仕入れる方法です。
主な仕入れ先としては、ヤマダ電機、ケーズデンキ、ジョーシンなどの家電量販店やセカンドストリート、ハードオフなどのリサイクルショップ、ドンキホーテやコストコなどの業務スーパーといったところがメジャーです。
メリット
・仕入れる商品を実際に目視できる
商品の状態を実際に手に取って判断できたり
中古品の場合は動作の確認ができるので、仕入れに安心感があります。
・すぐに商品を販売できる
商品を仕入れたその日に納品の準備ができます。
クレジットカードで支払いをしている場合、支払い日までに商品を販売できる期間を長くとれるので、資金繰りが少し楽になります。
・何度も同じ店から仕入れられる
利益が出る商品がある店を見つけられれば、また利益の出る商品を見つけられることも多いです。
デメリット
・車両費や交通費がかかる
小さい商品を1,2個程度であれば問題ないかもしれませんが
大きな家電品などを仕入れる場合は車が必要になります。
車をお持ちでない場合は、レンタカーやカーシェアを使って仕入れをすることになるので、この固定費が仕入れコストとなってしまいます。
・疲労がたまるので続けることが難しい
店舗仕入れで利益を50万円、100万円と稼ぐ人は、ほとんど1日中何十店舗もの店を回ります。
始めた月はモチベーションが高いので、気合いが入って何十店舗も回れるかもしれません。
しかし半年、1年と続けていくと、必ず疲労がたまってきて仕入れに行くことが億劫になってきます。
そうなると仕入れがストップしてしまい、利益もどんどん下がってしまう方が多いです。
【ネット仕入れ】
上記の店舗仕入れに対して僕が強くオススメするのが、自宅でパソコンとネットさえあればできるネット仕入れです。
(※電脳仕入れとも言われる事もあります。)
国内のネットショップを検索して、利益が出る商品をリサーチする方法です。
仕入れた商品は自宅などに発送してもらえるので、商品を買い付けに行く必要がありません。
またネットショップは24時間いつでもリサーチできるのも大きな特徴です。
主な仕入れ先としては
・ヤフーオークションなどのオークションサイト
・楽天、Yahooショッピング、Amazonなどのネットショップサイト
・メルカリ、フリル、モバオクなどのフリマサイト
上記のようなインターネットショッピングができるサイトが
メインの仕入れ先になります。
メリット
・疲労が少ない
足を運んで仕入れをすることなく
椅子に座りながらリサーチをすることができるので、
女性や体力に自信のない方でも取り組めます。
・時間と場所に縛られない
インターネットさえつながれば、PCだけでいつでもどこでも仕入れをすることができます。
自分の生活スタイルに合わせて、リサーチや仕入れをすることができるので副業の方や空いた時間を活用したいという方にはとてもおすすめです。
・リサーチできる商品が多い
インターネットを活用することで、実際に目の前にある商品だけでなく全国にある商品を、移動することなく見渡すことができますし、
業者のみが購入できる業者向け商品も、ネットでは購入できますので仕入れることができる商品のジャンルの多さや商品の幅はものすごく広いです。
・利益率が比較的高い
これは近年スマホの普及によって、お手軽にネット物販を利用するライトユーザーが増加している事が原因です。
そのため商品の相場を読めていない方が多く販売価格との差額が生じやすいのです。
そのなかでも中古品は特に商品の価値を見定めることが難しいので仕入れの際には特に狙い目となります。
デメリット
・商品の状態が不透明
インターネットで仕入れをするので、実店舗ほど正確に商品状態を把握することができません。
リサーチを始めたての頃は特に、商品状態の記載を見逃してしまって、届いたら思っていたものと違う・・・。というミスをしてしまうことがあります。
この場合は返品対応をしてもらう事ができるのですが、
しっかり気になる点は事前に質問し、注意深く購入する必要があります。
・販売まで少し時間がかかる
出品者が忙しくてなかなか発送してくれないことがあります。
その場合、商品を販売するまで1週間前後遅れてしまうことも稀ですがあります。
そうなってしまった商品は、少し普通よりも早いペースで値下げをして対応しましょう。
国内転売の大まかな流れとは?
それでは最後に、国内転売ビジネスの大まかな流れを説明します。
この一連の流れを、まずは習慣になるまで何度も繰り返すことがとても大切です。
流れはシンプルで下記のようになります。
◆商品をリサーチして安く仕入れる。
↓
◆商品をAmazonに納品する。
↓
◆自動でAmazonが商品を販売してくれる。
大きく分けると、これだけです。
覚えるべき作業は、たったこの3つの作業だけです。
こう見ると、とても簡単な気がしてきませんか?
実際やってみると、難しい箇所はほとんどありません。
あるとすれば商品を仕入れるためのリサーチくらいです。
利益の出る商品を見つけるコツさえつかんでしまえば
後は流れ作業のようなものです。
なのでこのカリキュラムで学んだことを利益に変えるためには、
このリサーチの作業に少しでも長く取り組むことが。まずは大切です。
ぜひどんどんカリキュラムを読み進めていって、リサーチ作業に早く取り組んでみてください。