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転売ヤーにとって、Amazonセラーアカウントの停止(通称:垢バン)は正直食らいたくないことであります。
しかし、運営していると多くの商品を扱うわけで、中には特に悪気があったわけでもなく、何かを理由にアカウントが止められてしまうこともあります。
その理由は何かということを予め知っておくことが、この問題のリスクヘッジになります。
ということで、今日は垢バンリスクを極力減らすために知っておくべきことを解説していきたいと思います!
目次
アカウント停止問題
Amazon アカウントが止まる時には、「停止」の処置、と「閉鎖」の処置の2つがあります。
これらのことは「垢バン」と呼ばれています。
アカウントが停止になる時は、いきなり止まるのではなく、
まず「アカウント審査」が入り、それから「アカウント停止」になります。
ここで罪状が重いと判断された場合は、「アカウント閉鎖」(削除)に追い込まれてしまいます。
アカウント審査は、停止や閉鎖の一歩手前の状態です。
審査状態になると、アマゾンアカウント部門の方から最長30日間健全に運営されているのかを調べられます。
この審査中は、そのまま販売は可能です。しかし、売上金のほうは保留になってしまいます。
このアカウント審査が入りやすい方というのは、新規アカウントでいきなり多くの売り上げを出した場合に適用されるケースが多いようです。
Amazon はアカウントごとに販売スピードや、取引限度額の基準を決めているため、この基準値を大幅に上回ると審査対象になるようです。
細かい基準値については公開されていないので、詳細はブラックボックスです。
新規アカウントを作成してから、90日以内はアカウント審査が入りやすいので注視しながら運営することをお勧めします。
Amazonアカウントの停止
アカウント停止処置は、閉鎖処置に比べたら、まだ罪が軽いと判断されている状態です。
Amazon アカウントが停止になると Amazon での商品の販売ができなくなります。
販売だけでなく、売上金も保留されてしまい、入金されません。
Amazon アカウントが停止になった場合には、Amazonに改善計画書を提出することにより、アカウントが復活する可能性があります。
多くの垢バン経験者からの声を聞くと、8割位は復活するみたいです。
ただ、審査はなかなか厳しいようですね。
復活に向けた改善計画書を丁寧に書いて提出し、粘り強い交渉が必要になるとのことです。
アカウント停止になるのは何か規約違反したことがもっとも理由なため、その理由を見つけてしっかりと改善策を打ち出し、誠意をもって対処することです。
アカウント閉鎖(削除)
アカウント閉鎖は、レッドカード、一発退場を意味します。
アカウント停止と違い、アカウントが閉鎖されると、二度と復活はできません。
何度連絡を送っても取り合ってもらえないそうです。
つまり自分名義のアカウントでは Amazon で販売ができなくなってしまうということです。
アカウント閉鎖になると、 Amazon への出品は全て取り下げられ、売上金は90日間拘留されてしまいます。
FBA に代行納品している場合は、早急に返送または破棄を要求されます。
アカウント閉鎖からの復活は、改善計画書を提出したとしてもほぼ回復の見込みはありません。
よって閉鎖された時点で、このアカウントでの販売は諦めましょう。
Amazon アカウントの停止、閉鎖になる理由
Amazon アカウントには細かい規約がたくさんあります。
その規約に違反してしまうと、アカウント停止や閉鎖になるというわけです。
もし販売先に Amazon を使わせてもらうなら、必ず飛躍について以下のページで確認してください。
アカウントヘルスの低下
代表的な規約違反のひとつに挙げられるのが「アカウントヘルス」の低下です。
Amazonのポリシーは、「お客様第一主義」なので、顧客の意見をかなり大事にしています。
それを数値化したものが、出品者の顧客満足度指数としてカウントされており、運営は、これらの基準値をクリアしていないと審査が入ってしまいます。
これらの数値は、販売時のカートボックスの取得率にもつながってくるので、出来る限り良い数値を保っておきましょう。
購入者からの評価
もうひとつ大事とされている指標が、「購入者からの評価」です。
こちらの数値も低くなってしまうと、審査対象になります。
アカウント停止や閉鎖になる具体的な数値は公開されていませんが、購入者から低い評価が多くなると、垢バンの可能性は高まってしまうので気をつけましょう。
Amazon 限定商品の複数購入&販売
Amazon 限定商品は、一人一個までしか購入することができません。
よって複数アカウントで2個以上買って利益を伸ばそうとしたりすると、一発で垢バンになってしまいます。
複数アカウントの運用という面でも、閉鎖対象になってしまうので気をつけてください。
並行輸入品を国内正規品として販売
多くの商品を扱うようになると、並行輸入品と国内正規品を見誤って出品してしまうケースがありますが、見つかるとアカウント停止になるので気をつけましょう。
国内正規品とは、日本の正規代理店がメーカーから商品を輸入して、国内の正規販売店で売られているもののことです。
当然、メーカー保証を受けることができます。
一方の並行輸入品は、海外の代理店、正規販売店からメーカーに関係のない第三者が直接仕入れた商品のことを指し、仕入れた商品を国内の業者に販売して小売店などで販売することを言います。
こちらは国内の保証は受けることができません。
海外で購入して、日本で販売する場合はこの並行輸入品にあたります。また、海外のサイトで購入して日本に発送された商品も並行輸入品になります。
見分けるポイントとしては、全てではないですが、国内正規品についてはたいてい日本語の説明書が付属している、またはパッケージが日本語に翻訳されているものが多いです。
並行輸入品については、元箱に全く日本語が入っていないので、一つの判断材料としてみてください。
偽物、模造品販売
規約違反の中でも、かなり罪が重く一発でレッドカードが出てしまうのが、偽物の販売です。
たとえ意図的でなかったとしても、購入者から偽物だと申し立てがあれば、 Amazon は偽物だと判断してしまいます。
Amazon では購入者の意見は絶対なので、購入者から偽物だとクレームが入ったら、商品の真贋を問わずに偽物だと判断してしまいます。
実際に商品が偽物ではなかっとしても、 Amazon の判断を変えるためには、メーカーからの請求書が必要になります。
フリマで仕入れた商品だと、正規品であることの証明が難しいので注意が必要です。
予防策としては、偽物、海賊版が多いカテゴリーでの仕入れを避けるのが賢明です。
例)ゲームソフト、海外のCD、DVD、イヤホン、ヘッドホン、ハダクリエ、コスビューティー、フォレオ
児童ポルノにふれる商品
Amazon では児童ポルノに触れる商品を出品すると、一発垢バンの原因になります。
水着のフィギュアなど子供を被写体にした、児童ポルノ法に触れると判断される商品の出品は気をつけてください。
アダルトジャンルに付随する商品を取り扱わなければ大丈夫です。
同人誌
Amazonは、同人誌=海賊版と判断しているようでこちらも危険です。
かなりシビアに取り締まっているようなのでこういったジャンルにも触れないようにしましょう。
FBA 禁止商品の取り扱い
「要期限管理商品」が多いです。
例えばプリンターのインク、使用期限が60日以上残っていないと FBA 出品できません。 Amazon より出品停止処分を受けてしまいます。
コーヒーカプセルなども多いので、ネスレ系の品には注意が必要です。
無在庫販売
Amazon では無在庫販売は禁止されています。海外で販売する際は発送までのリードタイムがあるので、多少発送タイミングを伸ばす対応することは可能ですが、基本的にこのやり方はビジネスとしてうまくいきません。
国内で販売する商品の発送に時間がかかりすぎたら、お客さんからクレームが来てしまうので、調査が入ってしまいます。
注文キャンセルが続けば、出荷遅延でアカウント停止に及ぶ可能性も考えられるので、こういった販売手法はお勧めできません。
商標権知的財産権の侵害
アマゾンに出品中の商品について、商標登録されている商品を無断で販売すると、メーカーから商品券侵害や知的財産侵害のクレームがくる場合があります。
こちらのケースもアカウント停止や閉鎖の原因になりやすいので注意が必要です。
真贋調査によるアカウント停止
真贋調査とはお客様の返品理由をもとに、 Amazonがカタログに適切だと判断した商品があった場合に発生します。
在庫をたくさん積んでいる商品に対する単なる調査、同業者の密告なども挙げられます。
真贋調査が入ったら、まず購入商品の正規品であることを証明できる資料を提出する必要があります。
基本的に一発閉鎖はなくても、繰り返すとベースになる可能性があります。
納品時の改造ダンボール
FBA 納品時に、荷物のサイズが合わなくてダンボールを加工して納品すると、 NBA側で受取拒否をされてしまいます。
例えばダンボールを二つガムテープで繋げたり、切って小さくしたりすることです。
少しでも送料を安く済まそうと工夫しても、その荷物は着払いで返送されてしまいます。
こちらも繰り返し行なっていると垢バンの原因になるので気をつけましょう。
Amazon 複数アカウントの運営
一人で複数の Amazon アカウントを上にすることは Amazon の規約違反となり、見つかると一発で垢バンになってしまいます。
複数アカウントが紐づけられる要因として、名前、住所、電話番号、銀行口座、クレジットカード、 IP アドレスなどが挙げられます。
同一の ID アドレスから複数アカウントへログインしたり、同じ情報で登録してしまうとすぐに Amazon にバレてしまいます。
赤盤のリスクヘッジとして、別のアカウントを持つことは悪くない考えですが、紐づかないように気をつけましょう。
以上が、 Amazon セラーのアカウント停止・閉鎖の対象となってしまうよくある原因です。
これらをあらかじめ理解しておくことで、垢バンリスクを大きく減らすことができるかと思います。
次回は、 Amazonセラーアカウントが停止になった場合、復活までの対処法について解説したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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